ミニ講座➁ ワーキングメモリー
湘南台教室です。今日は富士山のシルエットが通勤途中に見えました。自然に元気を頂けます(^▽^)/
研修の1講座からお伝えします。
今回は「ワーキングメモリー」です。
単語をランダムに表示されて記憶で覚えられるんは平均で4つ。もし、それらを覚えている時に電話がなる、緊急車両が音を鳴らして走ってたらそちらに気にとられることで短期記憶の妨げになる場合があります。その短期記憶は20秒で90%忘れ、大切なのは残りの10%に何を記憶するか。それが長期記憶となります。
片付け一つも人の経験値により片付け方が違います。
もし足の踏み場のない部屋で
①本が積みあがって散乱している
②服が散乱している
③飲みかけや、空のペットボトルが沢山ある
④机の上がいっぱい
⑤本棚の本が横に積みあがっている
このような状態の時に、どれから片付けますか?
私達の脳はまず
1.どこを・どれだけ・どのように片付けかの優先順位を決めます
2.片付けの「意図」を長期記憶から関連付けて、経験から考える
3.ここまですれば「片付け」となるゴールを設定する。
まずは最初は優先順位を決めてたことから、とりかかります。
その時は本を片付けなら掃除機を同時にやることはないと思います。
まずは取り掛かる順序、やり方を長期記憶とむずびつけて作業します。
そして、1つの作業を終わればを忘れて次のやることにする。この「今はこれをやる」だけ覚えておく記憶がワーキングメモリです。
でもそのワーキングメモリは忘れやすいです。途中に誰かが話しかける、緊急車両が音が耳に入るなどの妨害刺激を無視しないとやっていたことを忘れてしまいやすいです。そしてアレッと思い「今、何をしてたかを思いだす」そして続きをする。決めた1つの作業が終われば忘れ、次の片付けに移すを繰り返します。
でももし「片づける」という経験や記憶ががなかったらどうでしょうか?
ジーとしている、何も手に取らない、見ているだけ。
何気なく自分の行動することは、すごい勢いで脳は考え神経回路をつなげて動いています。長期記憶がない(経験がない)、途中でやることを忘れてしまう、新たに刺激がとまってしまう、または継続できないなどは、その神経回路がつながってないだけ、または別の回路につながるなどです。
長期記憶を増やすためには、90%を忘れてしますワーキングメモリを増やします。どうやって? 脳の認知負荷(一度に処理できること)をかける。多すぎても少なすぎてもダメなんです。その子に合わせて、大人が認知負荷を調整し、脳全体の神経回路をたくさん張り巡らすことが大切なのです。
それには生活の中で様々な機会や興味を提供し、楽しみながら育てる。大切なのは子供が学びへの意欲を持つこと。できたこと・褒められたことの「自己肯定感」をいかに大人が提供でき、その子にあった認知負荷を与えることが大切だということです。
私も認知負荷がかかると「わー」と思考停止となることがあります。でもしばらくすると「あ、こうすれば・・」と解決策が浮かぶのは長期記憶からの経験なのですね。あたらめて勉強すると脳はすごい!(^▽^)/