わかりやすさ”が安心につながる支援とは

2025.11.29

こんにちは。湘南台教室です。
今日で11月も終わり、明日から師走になります。1年たつのが早いです。

10月から5回に分けて藤沢市の自閉症の特性に合わせた支援のあり方について学びました。
保護者の皆さまにも、日頃の関わりのヒントになる部分を、できるだけわかりやすくお伝えしたいと思います。

〇自閉症のお子さんにとって、たくさんの情報を一度に聞くことは大きな負担になります。だからこそ、私たち大人が「何を、どの順番で伝えるのか」を整理し、はっきり・シンプルに伝えることが大切。

〇自閉症の子どもたちは“暗黙の了解”を読み取ることが苦手です。
「こういう時はこうするよ」と、明確な言葉で伝えることが安心につながります。たとえば「座りましょう」ではなく「座ります」と一人称で伝えると、より理解しやすくなります。

〇何より大切なのは、何がわかっていて、何がまだ難しいのかを私たちが知ること。「理解なくして支援なし」という言葉のとおり、一人ひとりのペースや得意・不得意を丁寧に観察し、最適な方法を探していくことが支援の基本。

〇支援の目標も、「一人で完璧にできること」ではありません。
たとえ手助けが必要でも、「少しできた」「やってみようと思えた」――その“めばえ”こそが大切な成長になる。

〇言葉が出にくいお子さんに対しては、大人が急いで察して動いてしまわず、あえて少し待つことで、自分から伝える力を育てることができる。「できない」場面には、必要な支援を加えながら補っていく。

研修を通して思ったのは、
自閉症の子どもたちが社会性を育てるには、段階が必要です。勉強のように飛び級はありません。一歩一歩です。その一歩の歩幅も個人差があります。
そして何よりも“みんなと一緒”はゴールであり、焦らず、まずは余暇の楽しみ方や「相手を意識したやりとり」など、基礎となる力をゆっくり積み上げていくこと、一人ひとりに合った関わりを続けていく大切さを再確認しました。

私たちができる、安心して過ごせる環境づくりと、確かな成長につながる支援を心を込めて今後も行ってまいります。(o^―^o)ニコ

 

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