小さい頃の「言葉の選び」が未来をつくる
こんにちは。湘南台教室です。急に寒くなりコートが必要な日々になりました。
今日の研修テーマは「言葉の発達」でした。
子どもの言葉の発達は、日々の関わりや環境の中で少しずつ育っていきます。
でも実は、小さい頃に使う言葉の選び方が、その後の会話の力に大きく影響することをご存じですか?
たとえば、小さな頃に「ねんねしようね」と伝えていた言葉。
子どもはその言葉を覚え、「寝る=ねんね」と記憶します。
もしそのまま成長しても、周りの人から「寝る」という表現を聞く機会が少なければ、いつまでも「ねんね」を使い続ける可能性があります。
仮に20歳になっても「ねんね」と言っていたら…ちょっと困ってしまいますよね。
つまり、最初から大人でも使える言葉を伝えていくことが大切なのです。
また、研修では「体験」と「経験」の違いについても学びました。
幼稚園や保育園では、いろいろなことに触れてみる「体験目標」が中心。
一方、小学校に入ると「到達目標」、つまり“どれだけできたか”を確かめるテストがあります。
私たち支援の現場では、その中間にある「体験を経験に変える」サポートを大切にしています。
最近の療育では、絵カードやスケジュールなど視覚的な支援が多く活用されています。
もちろんとても効果的ですが、それだけでなく、聴覚(耳からの理解)を育てる支援も欠かせません。
たとえば、子どもが話した単語を支援者が文章にして返すことで、耳から自然に言葉の形を学ぶことができます。
「ボール!」と言ったら「ボールで遊ぼうね」と返す――この小さな積み重ねが、会話のキャッチボールを広げていくのです。
言葉は“心と人をつなぐ橋”です。
これからも一人ひとりのペースに合わせて、言葉の力をやさしく育てていける支援を続けていきたいと思います🌷


